ー65歳母が大腸がんになったー ③母がついた嘘とワタシの思い

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2020年9月 ワタシの母が「大腸がんステージⅢ」と診断されました。
元々このブログではワタシの気ままな日常をゆる~く綴っていますが、母と同じ病で闘う人、また癌サバイバーの家族として思うこと・できること、情報や気持ちを共有できたらいいなと ここに記録することにしました。
腸カメラの検査を受けた日、結果的にはこの日 母は「大腸がん」と診断されることとなりました。
でも、夕方、ワタシが検査結果を聞くために実家に電話をすると...。
ワタシ「検査、どうやった?」
父  「あ、うーん、何かあったみたいや」
ワタシ「何か?何かって何?ポリープ?」
父  「うーん、ポリープではないみたいやけどな。何かあるみたい」
ワタシ「え?何かって、何があるか先生に聞いてないの?先生から説明なし?」
父  「いや、お母さんも鎮痛剤でボーっとしてたみたいやからな、あんまりちゃんとは聞けてないみたいやな。。。」
ワタシ「???え?なに?お父さん一緒に行ったんじゃないの?」
  「うん、行ったよww お母さんが話聞いてたしな、お父さんはあんまりww」
いやいやいや、なんでちょっとヘラヘラしてるの!
だから散々言ったよね、ちゃんと話を聞けないであろう両親を案じてワタシが付いて行くと。
母がこのコロナ禍にワタシが病院についてくることを頑なに拒否したため父に任せたらこの有様。
ワタシ「ねぇー家族が付き添ってるのに、意識ボーっとしてる患者に説明する医者って、その医者大丈夫なん?!?!😤」
すると、まだヘラヘラしてる父に代わり母が電話に出てきて
「がんやねん。大腸がん。」
 「お父さんと話してアナタには言わないでおこうって言ってたの。」
だけど、あまりにも しどろもどろの父を見かねて もう誤魔化しきれないと思った母が やっと本当のことを話す気になったようです。
父と母で考えた作り話で(作り話と呼ぶには詰めが甘すぎますが😑)、実際の先生はワタシも後にご対面することになりますが、とっても信頼できる安心感のあるお医者さまでした。
この時のワタシの気持ちとしては、母が「大腸がん」だということには驚くほどショックも何もありませんでした。文字にすると冷たく思われるかもしれませんが「あ、そうなんだ」という感じで、それは心配していないとかそういうことではなく、今の時代がんは不治の病ではなく、治る病気だと認識していたからでした。
母ももっと若く、ワタシもまだ子どもだったりしたら、もちろんワタシの気持ちも違っていたかもしれません。
でもアラフォーとなった今ではワタシがサポートできることもたくさんあるはずです。
ワタシに病気を隠して年老いた夫婦ふたりで闘病生活を送るなんて無理があるしナンセンスです。
それに何より、「なんだかよくわからないけど入院して手術することになった病気」のほうが心配になるし、ましてや「鎮痛剤でボーっとしている患者に検査結果を説明する医者」に任せるなんか不安しかありません。
だからそんな嘘は無意味だし、むしろ心配を煽るだけだと両親に強く言いました。
母としては、ワタシに余計な心配をかけたくない、そんな気持ちだったのだと思います。
母は向こう5年間経過観察に入りますが、仮にワタシが何も知らないまま5年が過ぎ母が完治したとしても、「どうして話してくれなかったのか、何か手助けできることがあったはずなのに」と思うはずです。
実際、退院後の母はワタシのサポートがないと日常生活に支障が出るほど体力が回復せず、ワタシは毎日実家に通うことになったのですが、この時、まだ母はワタシに隠していることがあったのです。

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